今回は、弊社とも深いお付き合いをいただいている、
オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)首席チェロ奏者のルドヴィード・カンタ氏をご紹介します。
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スロヴァキア共和国の首都プラチスラヴァ生まれ。
プラチスラヴァ音楽院にてグスターフ・ヴェチェルニー教授に、プラハ音楽アカデミーにてチェコ・トリオのアレキサンダー・ヴェチタモフ教授に師事。
この間、1977年のハラデッツ・オパヴァ・ベートーヴェンコンクールで第1位。
1980年プラハの春音楽コンクールで2位に入賞。
1982年と1986年のモスクワのチャコフスキー国際音楽コンクールにおいてディプロマを得る。
その他、国内外の音楽コンクールで上位入賞。
1982年、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の第1ソリストに就任。
同楽団のソリストとしてヨーロッパや日本など数々のコンサートツアーを行う。
1990年5月、オーケストラ・アンサンブル金沢の首席チェロ奏者に就任。
以来ソリストとして、同オーケストラはもとより、大阪センチュリー交響楽団、NHK交響楽団など数々の国内オーケストラと共演。
一方、日本、スロヴァキア、アメリカ各地でソロリサイタルを行ない、絶賛される。
石川ミュージックアカデミー、あじがさわミュージックフェスティバルなど数々の音楽祭やセミナーの講師として、
また日本音楽コンクールをはじめ各地のコンクールの審査員として招かれ、後進の指導にも意欲的に取り組んでいる。
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弊社にも何度か試奏でいらしていただいています。
極めて自然な感じで弾き始め、少し弾いただけなのに楽器の特徴を鋭く見抜かれる様子にはいつも感銘を受けます。
日本人の演奏家にはプロであっても身体に不自然な力がかかっていて、
聴いている方も肩に力が入ってしまうような人が結構いますが、
カンタさんはいつも本当に自然な感じで演奏されます。
それでいて、カンタさんが弾き始めると、空気が一気に引き締まります。
カンタさんの卓越した技量とともに、ヨーロッパのクラシック音楽に関する伝統の厚みも感じます。
東日本大震災の際は、弊社社長およびカンタさんの娘・花ちゃんと一緒に宮城県へ『音の炊き出し』へも行かれました。