サイズ

VIOLIN.VIOLA SIZE

ポイント1 お子様の身長と分数ヴァイオリンの目安
大人用のフルサイズヴァイオリンを4/4サイズと表すのに対して、子ども用は「分数ヴァイオリン」とも呼ばれ、一般に販売されているサイズとして最小の1/16サイズから 1/10、1/8、1/4、1/2、3/4 と大きくなっていきます。 お子様に適したサイズを選ぶには、年齢や身長を目安とした対比表(下図)をご参考にされる方法がありますが、実際に楽器を手にとって確かめることをおすすめいたします。対比表は目安であり、お子様によって身長の想定よりも腕の長い短いがあり、分数サイズが不適合となる場合がありますのでご注意ください。
ポイント2 チェロの分数サイズ
ヴァイオリンには分数表記の小型サイズがあります。ヴィオラにはありません。でもチェロにはちゃんとあるんです。
チェロは、座位置にて演奏する楽器です。皆でたちっぱなしで辛そうなのにひとり座ったっきり居られる場面もあり。
まあそういうなかれで、楽器の振動を膝で支えておかなければ楽器があっちこっちにゴロゴロしてしまうので、否応なく座っていなければならないのですが、そのサイズ、一応身長で適応基準が慣例的に出ておりますが、やはり身体の大きさによって偉く扱い辛いものを求めてしまう可能性があります。高いので買ってからでは手遅れです。

弾き易いチェロは、左腕を、脇を閉めてぐっと前から上へ肘から曲げ切った高さで拳を握ったところにナットがある、つまりスケールの上端があることです。
少しくらい低い程度でも良さそうです。スケールの下端は、膝上で左右にボウイングする体勢の拳の水平線上ということになります。膝の高さ迄下がってはマトモに弾けなくなります。
丁度サウンドポジションがヘソの先辺が良いのでしょうか。チェロは厚みがありますから結構弦は遠くなります。

左腕を曲げ上げて握った拳の親指で巻き尺の先端を掴み、左膝の上迄の寸法をとってください。少し余裕がある程度にしておきましょう。
それが大体、使えるサイズです。全長よりも、表中Cの寸法が重要になって来るのです。

よって、チェロのサイズ選択は、ヴァイオリンよりも遥かに演奏性に重大な影響を与える要素になってきます。大きくても小さくても、表情を作り出す演奏が難しくなります。
身長による楽器選択の基準
分数サイズと身長の目安 ヴァイオリン
分数サイズと身長の目安 チェロ
チェロ弓寸法:単位cm
チェロ弓寸法:単位cm
歴年齢ごとの標準身長平均値
歴年齢ごとの標準身長平均値
ポイント3 理想的なサイズは手に取って
お確かめください
手にとって楽器を選ぶ場合、まず下記のイラストのように楽器を左肩に置き、左手をヴァイオリン先端のスクロール(うずまき)の方に伸ばします。その際にスクロールを握ることができるくらいに手が届き、左手のひじが少し曲がるような余裕のある状態が理想です。ひじが伸びきっていたり、逆に90度くらい曲がっているものは適当なサイズとはいえません。