2006年12月、社員旅行で中国の北京と上海に行ってきました。三泊四日の駆け足旅行でしたが、中国の偉大な歴史とともに、変貌を続ける現代中国のエネルギーの一端を感じ取ることができました。
往路は関空から煙台(YANTAI)空港経由で北京国際空港へ。利用したのは中国東方航空のA330。
天安門広場・故宮博物館
天安門広場:南北880m、東西500m。ガイド氏によると世界最大の広場だそうで、100万人を収容できるとか。1919年5月4日、日本の「対華21ケ条要求」に対し学生達が抗議デモ=五四運動の舞台となり、1949年には中華人民共和国建国式典が盛大に行われました。その後、毎年10月1日の「国慶節」には建国を祝う大パレードが行われています。なお、1989年6月4日には民主化を求める非武装の学生・労働者を人民解放軍戦車部隊等が虐殺・大弾圧※した「六四事件」の発端となった場所でもあります。※いまだに正確な犠牲者数は公表されていないそうですが、海外報道機関によると死者4000人近く、中国政府筋が一時期発表?した数字でも死者200人負傷者数9000人。ただし中国政府の公式見解によれば、人民解放軍は空砲を使用したので死者はゼロだそうです。ちなみに同事件に関係していまだに獄中にいる人たちが多数いるとする報道もあります。
天安門。高さ33.7m。明、清代皇城の正門。1420年に「承天門」として創建。その後、戦火で焼失し、1651年に再建され「天安門」と改名。
広場西側にある人民大会堂。日本の国会議事堂に当たる建物で、1959年9月落成。
人民英雄記念碑。新中国設立の烈士を追悼する記念碑(1958年建立)。毛沢東と周恩来それぞれによる碑文があります。なお「六四事件」以後、記念碑の台座への接近は厳しく禁止されているそうです。背後に見えるのは毛沢東記念堂(1977年建立)。1976年9月9日に死去した毛沢東を記念したもので、内部には毛沢東のミイラが安置されています。
経済開放と政府主導による一定の「民主化」が進んだとは言え、やはりこの国は共産主義国家なんだと強く実感しました。
広場の様子。
広場のあちこちに制服・私服の公安警察がいます。(制服警官だったので、こっそりと撮影)
衛視の交代儀式。
トイレ。一昔前までは「中国名物」だった公衆トイレ(説明省略、笑)ですが、北京オリンピックを控え欧米基準?に建て替えられています。
天安門とひな壇。国慶節などで、ひな壇には招待客が大勢並ぶそうです。
街角。
人民武装警察(日本の機動隊に相当)と思われる部隊の行進。※「六四事件」以後、中国政府は人々が天安門広場に集まらないよう、広場周辺を厳戒態勢においていたそうです。事件から年月がたち、とりわけ北京オリンピックを控え、かってのようなピリピリした雰囲気は一見なくなっているようですが・・・。
※中国の警察組織は大きく分けて公安警察と人民武装警察に分かれているそうです。ただし人民武装警察は人民解放軍から治安維持部隊を分けたようなもので、警察と言うよりは準軍隊。(上画像は通常勤務時の制服だそうです。この制服は今年より人民解放軍に準じたものに変わるとのこと。戦闘本番?の時は乱闘服や各種戦闘服を着用)。
故宮博物館
故宮内の広場。数多くの映画ロケで使われた場所でもあります。
屋根上の飾りは厄除けだそうです。
博物館内部。
北京の街角
輸入車が目立ちます。ちなみにタクシーは韓国車が一番多いとか。トロリーバスも健在です。
北京オリンピックを控えて市街地のあちこちで建設ラッシュです。
万里の長城
有名な長城。入り口付近。
予想していたよりも急勾配で、戻る時の下り坂では少々怖い思いをしました。
どこまでも続く長城。月面から肉眼で確認できるという話に納得。ただし、月面どころか衛星軌道上からさえ肉眼で確認することはできないと実証済だとか。中国政府も認めているそうです。
北京の夜
宿泊したホテルなど。
照明の色使いが面白い。
電話ボックスなどのデザインがイタリア等と比べて今一つ洗練されていない上に不統一なあたりが逆に面白かったりします。
ホテル内のクリスマスツリー。