ストラディブログ
欧羅巴徒然紀行
July 15, 2005

LONDON - SOTHEBY'S 2005.05.20, 05.24

今回のロンドン訪問の目的は楽器の買付けでしたが、弓メーカRichard Wilson訪問やサザビーズ取材など大変充実した旅になりました。
サザビーズ取材では弦楽器担当マネージャーおよびフロントマネージャー各氏から貴重なお話を聞くことができました。ロンドン同時多発テロ事件について
さる7月7日、ロンドン市街地でにテロ事件が多発しました。事件現場に近い地下鉄キングス・クロス駅はニューアークやケンブリッジに行く際に何度も利用しています。今回訪問でも利用したばかりなので他人事ではない強い衝撃を覚えます。
犠牲になられた方たちに心より哀悼の言葉を捧げますとともに、世界が暴力の連鎖から一日も早く解放されることを祈ります。

ロンドン同時多発テロ事件について
さる7月7日、ロンドン市街地でにテロ事件が多発しました。事件現場に近い地下鉄キングス・クロス駅はニューアークやケンブリッジに行く際に何度も利用しています。今回訪問でも利用したばかりなので他人事ではない強い衝撃を覚えます。
犠牲になられた方たちに心より哀悼の言葉を捧げますとともに、世界が暴力の連鎖から一日も早く解放されることを祈ります。

  ※建物内画像は全てサザビーズより撮影ならびに掲載許可を得てあります。

New Bond Streetオークション会場
サザビーズの常設オークション会場は、イギリスに3つ、北米に2つ、ヨーロッパ・中東に7つ、アジア・アフリカ等に6つあります。オフィス(代理・提携先)は世界各国にあり、総数100以上。東京にもオフィスがあります(現時点では、日本に常設オークション会場はありません)。

同上正面全景
(※この写真のみ2003年1月訪問時に撮影。)
サザビーズはSamuel Bakerによって1744年に創立されました。当初は稀少価値のある聖書や純文学の書物を扱っていましたが、まもなくして古美術品へ取扱品目を拡張し大きく成長しました。Samuel
Bakerが1778年に死去すると彼の財産は共同経営者だったGeorge Leighと甥のJohn
Sothebyに分割相続されました。その後、Sotheby一族は事業を拡大し今日のSotheby'sを築きました。

サザビーズのマスコット
正面入口上に据え付けられている神像。古代エジプトのSEKHMET(セクメト)女神です。エジプト神話では、太陽神ラーの右目から生まれ、ライオンの頭を持ち、ラーを崇めない人間を殺戮する物騒な女神です。
この像は紀元前1320年頃、古代エジプト第18王朝期に作成されたもの。黒大理石製。昔、サザビーズオークションに出品されたのですが買い手がつかず、オーナがサザビーズに寄贈したそうです。

弦楽器担当マネージャーTim Ingles氏と
Tim Ingles氏にストラディバリウスやガルネリなどの出品状況を質問したところ、次のコメントをいただきました。「1969年以降の実績について言えば、ストラディバリウスは75から80本ぐらい、ガルネリ・デル・ジェスは6本ぐらい売りました。(中略)サザビーズのオークション会場とオフィスは世界中にあります。何でも売りますが、飛行機と動物は扱っていません。玩具は最近まで扱っていました。今年の10月5日には東京で商談会を予定していますので、是非ご利用ください」

オークショニアを務めるTim Ingles氏
電光掲示板に競売価格が表示されています。
※写真提供:Tim Ingles氏

William Sothebyの肖像画
フロントレセプションマネージャーのキャンディ・ウィンドン・バーガー女史が建物内を案内してくれました。女史によれば、サザビーズの従業員は700人以上いるそうです。

昔のサザビーズオークション会場を描いた絵
Thomas Rowlandson(1756-1827)作
1744年から1986年までの会場は、出展品を参加者が円形に取り囲む形でした。1986年以降、現在の対面式に変わりました。

AUCTIONEER'S HAMMER
サザビーズで1744年から1837年まで使用されていたものです。

今回参加した弦楽器オークションのカタログ
5月24日の午前10時より行われました。

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