今回訪欧の旅程は、関西空港→フランクフルト空港→ミラノ・リナーティ空港→(以下列車)→クレモナ(2泊)→インスブルック→ミッテンバルト(2泊)→ブーベンロイト→ニュルンベルク(1泊)→フランクフルト空港→関西空港でした。新人スタッフの研修も兼ねたため、いつもよりは若干余裕のある旅程でした。今回も楽器買付けのためクレモナ(Cremona)に立ち寄りました。毎年(多い時は年数回)、この地を訪問しながら、時間が無くてチャレンジできなかったドゥオーモ(大聖堂)尖塔登攀も実現させました。前々からこの塔の上からクレモナの街を見てみたいと思っていたので、これまでとは違った印象深い訪問となりました。
ドゥオーモ(大聖堂)
クレモナを訪問する度、必ず立ち寄っています。
同上。
ドゥオーモ(大聖堂)前の広場では、映画「レッド・バイオリン」※のロケが行われました。
※「レッド・バイオリン」1998年カナダ/イタリア映画
出演:サミュエル・L・ジャクソン(Samuel Leroy Jackson)他
赤みが強いニスから「レッド・バイオリン」と呼ばれた名器に魅せられた人々の数奇な運命を描いた作品。17世紀のイタリアからオーストリア、イギリス、中国、現代のカナダにまで至る壮大なミステリーロマンが描かれています。DVDが市販されていますので、機会があれば是非ご覧ください。
ドゥオーモ(大聖堂)の周辺。
クレモナらしい雰囲気が漂っています。
とある楽器店のショーケース。
ストラディバリ博物館
今回クレモナ訪問で商用以外の大きな目的が、ストラディバリ博物館で開催されていた企画展の見学でした。目玉はストラディバリのオリジナルチェロの展示です。ストラディバリのチェロは残存数が極めて少ないため、大変貴重な企画展で感銘を受けました。
企画展の案内パンフレットの一部。
カブール広場のStradivari像
背後のビルが改装中で塀に囲まれていました。塀の落書きにやや落胆。
Ponchielli像
オペラ「ジョコンダ」で有名な作曲家Amilcare Ponchielli (アミルカレ・ポンキエッリ。1834-1886)の像です。1892年に建立されたもの。
中世より残る古井戸
クレモナの街角で偶然みつけた古井戸です。地元の人に寄れば、中世のもので残っているものは少ないそうです。
ドゥオーモ(大聖堂)尖塔頂上より見たクレモナの街美しい光景が見渡せます。
同上。
以前より見てみたかった風景です。感動しました。
同上。
・・・長い長い階段が大変でした。実は膝が笑っています(笑)。
ドゥオーモ(大聖堂)の夜景。
ライトアップされています。
早朝のクレモナ駅。
列車で次の目的地=Innsburuck、Mittenwaldへ向かいます。
SABINO PRETI 工房訪問
SabinoPreti工房SabinoPreti工房に製作依頼していたチェロが完成したと連絡を受けていたので、工房に寄りました。
※このチェロは新着情報で紹介しています。お問い合せはお早めに。
SabinoPreti氏は1960年クレモナ郊外に生まれ、マエストロGioBattaMorassi氏の指導を受け1979年にクレモナのバイオリン製作学校を卒業。以後、クレモナ・トリエンナーレなど数々の展示会で上位入賞を果し、非常に高い評価を得ています。※2006年7月、病気のため逝去されました。
BISSOLOTTI 工房訪問
Bissolotti工房
今回も当社新人スタッフの研修も兼ねて、マエストロBissolotti氏を訪問させていただきました。