今回訪欧でもミッテンバルトに立ち寄りました。目的の一つはバイオリン製作学校の見学です。何度も訪れている場所なのですが、今回は当社スタッフの研修も兼ねてゆっくりと見学しました。
「GeigenbauSchule」(ガイゲンバウシューレ=ドイツ語)は1858年に設立され、ヨーロッパを代表するバイオリン製作学校の一つです。現在も世界各国から多くの学生が集まり、未来のマイスターを目指して研鑚を積んでいます。日本人の卒業生もいます。
※役職等は取材当時のものです。
校舎正面ならびに外観
校舎にはフレスコ画が描かれています。ミッテンバルトはフレスコ画でも有名です。
GeigenbauSchuleの校長
校舎から見たミッテンバルトの町。
教室光景
各製作工程に分かれて研修作業中です。
同上
型(内枠)を使い成型中の横板。
収納棚に置かれた製作中の楽器群。
裏板の整形作業。
ちなみにこの生徒さんは、父親がドイツ人、母親が日本人のハーフ。ミュンヘンから来ているそうです。
修復・調整作業の教室
楽器の修理技術を習得する教室です。
学校の製材所
校舎横には製材所があり、研修で使用する材料を提供します。
乾燥中の楽器
整形が完了したニス塗り前の楽器を天井から吊り下げて乾燥させています。
ニス塗りの教室
同上。オイルを使ってニスの平滑化作業中です。
ナットの調整中。
同上。ニスの材料(樹脂)。
精製したニス。
ラベル
生徒が製作した楽器は学校が管理し販売する仕組みになっています。ただし、生徒が希望すれば、材料費等を自己負担した上で製作した楽器を引き取ることができます。生徒がこの学校で製作した楽器には、学校のラベルが貼られています。