弦楽専門誌「ストリング」(刊)2005年4月号より連載が開始された「ミューズの手」の取材光景をご紹介します。この連載記事はアーチストの手(指)と銘器との出会いをテーマにしたものです。「ストリング」記事の方も併せてご覧ください。
※掲載にあたっては株式会社レッスンの友社ならびに出演アーチスト双方から許可をいただいております。
※本記事の無許可転載・複写・配布は一切禁止させていただきます。
連載第5回目(「ストリング」2005年10月号)に出演されたのはチェリスト水谷川優子氏です。
水谷川氏はオーストリア・ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院を主席卒業。
第6回東京国際室内楽コンクールに優勝するなど多数のコンクールで受賞。
これまでザルツブルク室内管弦楽団、ザルツブルク・ゾリステンの主席奏者を務め、ソリストならびに室内楽奏者として国際的に活躍しておられます。
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■水谷氏のプロフィール
水谷川氏は桐朋学園大学ディプロマコースを経て、オーストリア・ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院に入学。1992年に同音楽院を主席卒業後、1996年に同音楽院修士課程を修了しマギスタの称号を得、その後ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー・ソリストコースで研鑽を積まれました。第6回東京国際室内楽コンクールに優勝するなど多数のコンクールで受賞。これまでザルツブルク室内管弦楽団、ザルツブルク・ゾリステンの主席奏者を務め、ソリストならびに室内楽奏者として国際的に活躍しておられます。
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©Mariko Kubo
楽器の可能性を探る・・・
「私が初めての楽器を弾くとき心掛けることは、開放弦のキャラクターが分かるように弾くことです。
そして、右手の反応をみて、裏板の鳴りを感じるようにします。
曲としてはバッハのシンプルなもの、ハイドン、ラフマニノフ・・・、といったような違ったタイプの曲を演奏します。
つまり、古典派やロマン派などの違ったジャンルを弾くことによって反応、癖をみます。楽器の可能性としては、下の方の音域が鳴るものに将来性があるようです。」
(水谷川氏談。「ストリング」より転載)
ALBERTO ODDONE 1920 (弊社楽器№:GDA-1757)
今回記事で水谷川氏が演奏した楽器です。