関西方面出張の帰途、「瀬田の唐橋」を見学してきました。現在の橋は1979年(昭和54年)に改築されたコンクリート橋ですが、この橋を巡る古来からの歴史を偲び、いろいろなことを感じることができました。こういう一時を静かに味わうことができるのも、出張の余禄と言えるかも知れません。
瀬田の唐橋(せたのからはし)。
瀬田の唐橋(せたのからはし)は、滋賀県大津市瀬田の瀬田川にかかる橋です。全長260m。「勢多の唐橋」とも書き、「瀬田の長橋」とも呼ばれています。宇治橋、山崎橋とならんで日本三名橋・日本三古橋の一つとされているそうです。
先代の橋までは木造だったそうで、現在のコンクリート製になったのは1979年(昭和54年)のことです。橋の特徴である欄干に擬宝珠(ぎぼし)がついたデザインは歴代受け継がれており、「文政」「明治」などの銘が入ったものも現存するそうです。。
同じく「瀬田の唐橋」。
琵琶湖から注ぎ出る川は瀬田川のみで、東国から京都へ向かうには瀬田川か琵琶湖を渡るしかありませんでした。かって瀬田川にかかる唯一の橋であった「瀬田の唐橋」は京都防衛上の重要地であったことから、古来より「唐橋を制する者は天下を制す」と言われたとあります。実際、歴史上、何度も戦乱の舞台となってきたそうです。
同じく「瀬田の唐橋」。
同じく「瀬田の唐橋」。
同じく「瀬田の唐橋」。
先代までの木造橋のデザインを踏襲しているそうですが、コンクリート橋。橋上を幹線道路が通過しており、通行量も結構あるようです。
同じく「瀬田の唐橋」。
同じく「瀬田の唐橋」付近、瀬田川の対岸。
今回は出張の帰途だったので、残念ながら、休憩がてらの散策程度しかできませんでした。いずれ機会があれば、この街の歴史と風土を楽しんでみたいと思います。