商用で九州に一泊二日で行ってきました。今回は荷物が多かったので車で移動。日程に余裕があったので、吉野ヶ里遺跡を見学してきました。
関門橋。
壇ノ浦PA(下り線)、本州下関側から関門海峡ならびに対岸の九州を望む。九州へ車で出張した際に何度も通過した橋ですが、壇ノ浦PAから橋全体を見るのは今回が初めてです。
1973(昭和48)年開通、全長1068m、主塔高さ海抜141m、桁下は海抜61m。開通当時は日本最長だったそうです。
同じく関門橋の下関側より。瀬戸内海、壇ノ浦を望む。
同じく関門橋の下関側より。関門海峡を隔て北九州市・門司港地区を望む。門司港地区は歴史的建造物を生かした観光スポット「門司港レトロ」として整備されているそうです。
吉野ヶ里歴史公園(吉野ヶ里遺跡)。
我が国の弥生時代(紀元前3世紀〜紀元3世紀頃)の遺跡として現在確認されているものの中で最大で、国特別史跡に指定されています。
同じく吉野ヶ里歴史公園、南内郭。
かって佐賀県工業団地造成計画がありましたが、その中で1986(昭和61)年から本格的な発掘調査が行われました。その結果、弥生時代最大の環濠集落遺跡の存在が確認されました。1992(平成4)年に「吉野ヶ里歴史公園」として整備することが閣議決定され、佐賀県と国が一体となった事業が進められました。2001(平成13)年より開園。現時点で、面積73.7ha(国営公園38.3ha、周辺の県立公園35.4ha)が公開されているそうです。
吉野ヶ里歴史公園、南内郭。
王やリーダ層の居住地区と考えられているそうです。
吉野ヶ里歴史公園、南内郭。
吉野ヶ里歴史公園、南内郭。
今から2000年前の遺跡の上に立っていると思うと感慨深いものがあります。
ちなみに、公園内で復元整備されているのは、弥生時代全期600年間に渡る遺跡の中で弥生時代後期後半(紀元3世紀頃)のものだそうです。
吉野ヶ里歴史公園。
復元整備された建物内部。
同じく建物内部。
復元整備された建物。
主祭殿内部。
主祭殿がある北内郭は政治・祭祀の場として最重要地区だったと考えられているそうです。主祭殿は北内郭の中心的建物。内部には王やリーダ達による祀りの様子が再現されています。
弥生の琴。発掘品を元に復元されたもので、見学者が自由に音を出してみることができます。
楽器というよりは、祭祀で神と交信するための器具だったと考えるべきなのでしょうか。その(現代人の私達の耳からすれば)素朴な音に古代人達は何を感じ何を託したのでしょう。
同じく主祭殿内部、司祭者の神がかりの様子再現。パネル説明。
司祭者の神がかりの様子の再現。
主祭殿がある北内郭の様子。
主祭殿の説明パネル。
主祭殿。高さ16.5mで再現されています。各地の発掘調査の結果、弥生時代の建築技術が相当高度なものであったことが確認されているそうです。
主祭殿がある北内郭の説明パネル。
この場所は遺跡ならびに当時の周辺地域で最も重要な場所だったと考えられているそうです。
北内郭の発掘状況を説明するパネル。
北内郭を囲む板壁。
南のムラ。一般住民の居住地域と考えられているそうです。
私達の世代が子供の頃に親しんだ村落に、雰囲気が近いような気がします。