ストラディブログ
弦の細道
October 21, 2014

山口県・岩国市-錦帯橋 光市-伊藤公記念公園 2014.08.14-08.15

お盆休みを利用して、山口県を旅行してきました。近年は西日本方面への商用出張(その合間に短時間の小観光)も増えましたが、今回は珍しく観光だけが目的の旅行。身体にも優しい旅となりました。

個人を特定できないよう通行人の方達の顔部分を加工してあります。不都合がございましたら、当社にご連絡ください。

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1:錦帯橋(きんたいきょう)。錦帯橋は山口県を流れる錦川(にしきがわ、延長331.8km)に架けられている、非常に有名な木造アーチ橋です。日本三名橋や日本三大奇橋に数えられており、名勝に指定されています。5連のアーチからなり、全長193.3m、幅員5.0m。

2:同じく、錦帯橋。
岩国城と、錦川を隔てた城下町をつなぐ橋が架けられましたが、錦川の洪水で数度に渡り流失。洪水に流されない橋を造るべく、中国・明の杭州にあった6連アーチ橋よりヒントを得て、1673年に岩国藩・第三代藩主・吉川広嘉(1621-1679、きっかわ・ひろよし)により創建されました。しかし、翌1674年に洪水で早くも流失。同年に敷石などを強化して再建。その後は洪水に耐え、1950年まで威容を誇り続けました。

3:同じく、錦帯橋。
1674年に完成した錦帯橋は架替補修を繰り返しながら276年間、威容を保ちました。しかし、1950年9月のキジア台風による洪水で流失してしまいました。市民の強い要望で、1953年に木造のままの錦帯橋として再建されました。

4:同じく、錦帯橋。岩国城より望む。
2002年から2004年にかけ、経年劣化していた部分を架け替える「平成の架橋事業」が行われました。架け替え補修は2004年3月に完了。郷土の誇りとして、市民によってとても大事にされています。世界遺産登録も目指しているそうです。

5:岩国城(いわくにじょう)。錦帯橋付近より望む。
岩国城は初代藩主・吉川広家(1561-1625、きっかわ・ひろいえ)によって1608年に築城されました。蛇行した錦川に囲まれた横山(標高216m)の山頂に建てられた岩国城は、天然の要害にある難攻不落の城になるはずでした。しかし、竣工からわずか7年後の1615年、徳川幕府の一国一城令により破却され廃城となり、破壊撤去されてしまいました。

6:同じく、岩国城。
この天守閣は、1967(昭和37)年に外観復元された鉄筋コンクリート建築だそうです。四重六階の桃山風南蛮造が特徴。麓の錦帯橋から良く見えるように、本来の旧本丸から約50m南側に建てられ、内部は資料館となっています。2006年に日本100名城の74番に指定。麓からはロープウェイで行くことができます。

7:同じく、岩国城。
内部には各種資料が展示されています。その中の錦帯橋の図。

8:伊藤公記念公園・伊藤博文生家。伊藤博文(1841-1909、いとう・ひろぶみ。幼名:林利助)が6歳まで過ごした家屋が復元展示されています。建物裏には、伊藤公が産湯に使ったと伝えられる井戸や、幼年期に遊んだとされる銀杏の木が残されています。

9:伊藤公の生家の説明板。

10:同じく、伊藤公の生家。
内部には人形や家具などが置かれ、当時の生活ぶりを伝えています。

11:伊藤公資料館。資料館では、伊藤博文の遺品や写真などが展示されています。

12:同じく、伊藤公資料館。

13:同じく、伊藤公資料館。

14:同じく、伊藤公資料館。

15:同じく、伊藤公資料館。
外観、入り口付近。明治風の煉瓦造りを模した外装の鉄筋平屋建です。

16:伊藤博文公の銅像。旧伊藤博文邸前に2006年3月に建立されたものです。

17:伊藤公像横の説明板。
伊藤公については日本人内部でもいろいろな評価があるようです。朝鮮半島や中国大陸との関わり、ハルビン駅構内で伊藤博文を暗殺した実行犯である安重根(1879-1910、アン・ジュングン)と日本との関わり、等々は評価が難しいところかも知れません。少なくとも、白黒がはっきりした善悪二元論では割り切れないものを感じます。

18:記念撮影用パネル。旧千円札(1963年発行開始、1986年支払停止)に伊藤公が描かれていたことを憶えていない、それどころか知らない世代が増えてきました。紙幣と同じく世代交代は世の常。何人も逆らえない時の流れですが・・・。諸行無常。

19:悠然天地心。2009年、伊藤博文の没後100年を記念して伊藤公記念公園内に建立された石碑です。2009年11月7日に同公園で開かれた「初代内閣総理大臣伊藤博文公百年祭」(伊藤博文公没後100年追頌会、防長倶楽部主催)で序幕式が行われたもの。「悠然天地心」は1885年に山口県を訪問した明治天皇に随行した伊藤公が思いを記した五言絶句の一節。安倍晋三氏の書。

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