すっかり満開の桜も葉桜へと変わってしまいましたね。
皆さんお花見はされましたか?
さて、第2回ストラディ金沢初心者コラム。皆さんの気になる疑問を解決していきます!
今回は楽器は買った!けれど、実際弾くのはまだ先…。その間はどうやって保管したらいいの?
とりあえず本体と弓、松脂は買ったけど、あと必要なものは何?といった日常お手入れ・保管について答えていきたいと思います。
もうすぐ梅雨シーズンがやってきます。冬の乾燥シーズンを乗り越えたと思ったら次は湿気…。
湿気も乾燥もバイオリンたちにとっては天敵です!
多数の楽器が置いてある弊社でも湿度には年中気を使っています。
そんな湿気から守ってくれる超強力アイテムもご紹介しますので、お楽しみに(笑)
Q.外出時に楽器を持ち運ぶとき、何に気をつけたらいいの?
せっかく買った楽器なのですから、思い入れがあると思います。
大切な楽器に傷をつけないように、盗難被害などに遭わないようにするためには、次の点に注意していただきたいです。
- 楽器のサイズに合った専用のケースに入れる
- 周りにぶけたりしないようにする
- 歩いて運ぶ際には道路側に持たない、人と接しないように注意する
- 車に乗せて運ぶ際には、どこからどのような衝撃がくるかわかりません。
ちょっと勢い良くブレーキを踏んだだけで座席に乗せていた荷物が落ちてしまうこともありますよね。
人間が乗る際、運転席の後ろが車内では比較的安全と言われています。弦楽器の場合も同じです。
私も楽器を車で移動させる際には運転席の後ろで動かないようにしっかりと固定させています。 - 電車・バスでの移動の際には、膝の上で抱えるように持つ、足の間に挟んでさらに手で支える。
間違っても上の荷物置きに置かないで下さい!揺れで落下したり、盗難にあったり、忘れてしまったりなど様々な危険性が考えられます。 - 飛行機の場合は少し特殊なのですが、専用のケースを購入するなど色々と方法がございます。
どの場合も絶対安全とは言えません。少しでも楽器損傷の可能性を低くするためにはプレーヤーである皆さんが細心の注意を払う必要があります。
弊社でも楽器のケースを各種取り扱っております。気になった方はぜひお問い合わせください。
また、誤って傷つけてしまった!ケースを開けたら破損していた!など、困ったことになったら、ご相談ください。
元の輝きと音色を取り戻すための治療をさせていただきます!
楽器のケースについては コチラ
(※ページに出ているもの以外でも取り扱っているものが多数あります。こういったものが欲しいやこの色が欲しいという方がいらっしゃいましたら、お問い合わせ下さい)
Q.自分でできる日常お手入れは?
【楽器本体】
練習後、必ず弦を拭いてください。
完全にでなくていいのですが、松脂などの汚れも拭き取ってください。
次に楽器全体を専用の布やガーゼなどで拭いてください。
特に指板や駒付近の表板は松脂などが落ちてきてよく汚れてしまいます。
表板は”楽器の顔”でもありますので、入念に綺麗に拭いてあげてください。
【弓】
練習後、スティックを専用の布できれいに拭いてください。
他にフロックの部分や気になる部分も拭き取ってください。
すべて拭き終えたら、必ずネジを緩めてください。
練習後は上記のお手入れを欠かさず、すぐ行うようにしてください。
他にバイオリンの場合は、左手が接する部分が汗などで汚れてしまいます。
そこも入念に手入れをしてあげてください。
楽器の掃除するアイテムに磨きオイルというものがあります。ですがアマチュアの方にはあまりオススメはしておりません。
その理由がニスの調整が難しいからです。まずは上記のお手入れをしていただき、定期的に楽器のメンテナンスをプロにご依頼ください。
今年も楽器の天敵である梅雨のシーズンがやってきます…。それを乗り越えるためにも日常手入れは重要です。
日常のお手入れをこまめに行えば楽器を良いコンディションのまま保てる期間が長くなります。
大切な楽器を守るために練習後のお手入れは欠かさないようにお願いいたします。
お手入れをしていて、あれ、おかしいな?と思う部分やどうやるかわからない!となったら弦楽器の専門店にすぐご相談ください。
Q.お手入れアイテムにはどんなものがありますか?
日常お手入れの際に利用するものとして「専用のクロス(布)」「磨きオイル」「ペグコンポジション」といったものがあります。
ペグコンポジションは糸巻きに利用してチューニングをスムーズにしてくれるアイテムです。
表板を拭く際も普通のタオルなどではなく、専用のクロスややわらかいガーゼを利用してください。これも楽器に塗ってあるニスが剥がれないようにするためです。
「磨きオイル」もお手入れアイテムとして挙げられます。楽器をきれいな状態で保っておくのに便利なアイテムです。ですが、前の項目で答えたとおり、アマチュアの方にはおすすめしておりません。
お手入れをした後、弾いたとき「嫌な音がする…」「いつもと弾き心地が違う」となったら、
弦交換のタイミングか楽器の各部位の位置がずれていることが原因だと考えられます。
弦は弾くたび、時間が経つたびに錆びてきたり、劣化してきたりするものです。もしそうであれば弦交換のタイミング!
ご自身で弦交換ができるのであれば、弊社のオンラインショップが便利です!
また、この機会に新しい弦に変えてみたいけれど、どれがいいかわからない…という場合も弊社にて弦の特徴などを丁寧にご説明いたします。もちろん弦交換のみも受け付けています!
弦を変えたばかりなのに、なんだかおかしいと思ったら、次の原因が考えられます。
- 何かの拍子で傷がつき、ニスが取れていた
- 表板に異変を感じる
- あご当ての緩み
- 駒や魂柱が正しく立っていない
そうだった場合には、ご自身で手を加えず、専門店での修理を依頼してください。
Q.保管の際に気をつけること
特別何かを施す必要がありませんが、立てて置くより、横に置いてあるほうが安定性があります。
そして衝撃が加わらない、安全な場所に置いてください。
季節的な部分であれば、注意してほしいのはこれから来る梅雨シーズンです。
乾燥剤などを利用して湿気で木材が駄目にならないよう気を配る必要があります。
そして、ここで登場するのが最初にお話した梅雨を乗り切る超強力アイテム!
それが、弦楽器用乾燥剤!
湿度が高いときは水分を吸収!乾燥時は自ら水分を出してくれるスグレモノです!
弊社でも取り扱っている商品ですので、気になった方はぜひお問い合わせください!
弦楽器乾燥剤が気になった方はコチラ
いかがでしたでしょうか?
バイオリン・チェロは車などと同じで、弾けば弾くほどコンディションが変化していきます。
楽器本来の音色を響かせるためにも、お手入れと定期的なメンテナンスを行うことをオススメしております。
少しでも音が違うな?弾き心地が違うな?と思ったら、ご相談ください!
そのまま放置しては、あとから大変なことになってしまうかもしれません…!
今回の記事を読んでいただき、さらに詳しく知りたいことやご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください♪
次回はいよいよ楽器を弾くところに入っていきましょう!
あれ?楽器がおかしい。もっと詳しく知りたい!と思ったら → ストラディ金沢に相談する