所用で東京に出張してきました。一泊二日で日程に若干余裕があったため、散策がてらホテルの近くを見学してきました。
東京駅の丸の内口駅舎。
5年間におよんだ復元工事が完了し、2012年10月1日に全面再オープンしたそうです。
第二次世界大戦の戦災からの"仮修復"姿しか知らなかった戦後世代にとっては初めて目にする威容です。
東京駅の丸の内口駅舎。
赤レンガ造りの丸の内口駅舎は辰野金吾(1854-1919、たつの・きんご)博士が設計、1914年に竣工した名建築で、2003年に国重要文化財に指定されました。「関東の駅100選」にも認定されています。
東京駅の丸の内口駅舎。
復元工事費は約500億円以上と言われています。この費用の一部はJR東日本が駅舎上空の「空中権の売買」(特例容積率適用地域制度」で捻出したそうです。そのためでしょうか、東京としては駅舎の上空や正面から見た背景がすっきりしているようです。
東京駅の丸の内口駅舎。
アメリカ軍は、2度の原爆投下も含め、日本本土の200以上の都市に対し大空襲を繰り返し徹底的に破壊しました。首都東京も例外ではなく灰燼に帰しました。1945年5月25日の空襲で東京駅も破壊され、丸の内口駅舎は3階部分から上が焼失するなど大きな被害をうけました。敗戦後、1947年に焼け残った2階部分に規模を縮小して修復され、半世紀に渡り使われてきました。
東京駅の丸の内口駅舎。復元されたドームの天井内側。
戦後、旧国鉄は何度か丸の内口駅舎の建替え構想を検討しましたが、旧国鉄の財政難などもあり具体化しませんでした。1987年のJR化当時に高層ビル化か駅舎保全かが議論になりましたが、1988年に政府が保全方針を決定。1999年、JR東日本が復元を決定。2003年に国指定重要文化財に指定されました。
東京駅の丸の内口駅舎。同じく復元されたドームの内側。
鹿島・清水・鉄建などによる建設共同企業体が設立され、2007年5月30日に復元工事が着工されました。この工事では駅舎を3階建の創建時に近い姿に復元するとともに、地下2階も増築し免震装置設置など耐震補強を行いました。宮城県石巻市に発注されていた屋根材は2011年の東日本大震災で相当数が津波被害を受けましたが、使用可能なものは利用されたそうです。
東京スカイツリー(Tokyo Skytree)。新しい東京名所とともに、日本の"象徴"的な名所にもなりまいした。
高さ634m、タワーとしては2012年時点で世界一の高さです。2008年7月14日に着工、2012年2月29日に竣工。2012年5月22日に展望台オープン。
東京スカイツリー(Tokyo Skytree)。
展望台に昇るエレベータ内。
東京スカイツリー(Tokyo Skytree)。
展望台に昇るエレベータ内。
東京スカイツリー(Tokyo Skytree)。
展望台。あいにくの雨でしたが、やはり高いです。ここまで高いと飛行機から東京を見渡している感じです。
浅草寺(せんそうじ)。
雷門(かみなりもん)。
浅草寺(せんそうじ)。
参堂。
浅草寺(せんそうじ)。
雨模様でしたが、参拝・観光客が結構いました。しかし、中国・台湾や韓国からの観光客は大きく減ってしまっているそうです。東日本大震災直後とは全く異なる問題が原因のようですが・・・。