こんにちは。 弦楽器専門店ストラディ金沢です。
気がつけば、ブログの更新は随分とご無沙汰してしまいました。 お店では毎日いろんな音が鳴り、たくさんのご相談や調整のご依頼をいただいています。そんな日々の中で、ふと「そろそろまた、文章でも何かをお届けしたいな」と思い立ち、キーボードを叩いています。
最近の店内のようす
春〜初夏にかけては、楽器のコンディションにとって少し気を遣う季節。 湿気や気温の変化で、「いつもと音の鳴りが違うな」と感じてご来店される方が増えてきました。 音って、ほんの少しの調整で変わるんですよね。弓の毛替えや、魂柱の見直しで「あ、戻った」と言っていただけるときの、あの表情を見るのが私たちの小さなやりがいです。
最近の入荷から、気になる2本
楽器の出会いは一期一会。最近、特に「これは…!」と思ったものを少しだけご紹介します。
• Pascal Camurat(パスカル・カムラ)の弓(フランス)
手に取った瞬間、音が前に出る感じ。音楽が押し出されるような感覚が心地よいです。軽さと反応性が絶妙。中・上級者の方にこそ、試してほしい1本。
・Dario Segala(ダリオ・セガーラ) 2015年製ヴィオラ(イタリア)
豊かで奥行きのある中低音と、ふくよかで鮮やかに響く高音。弾くほどに身体と共鳴していく感覚があります。ソロでもアンサンブルでも頼りになる、ますます“育てていきたくなる”ような1本です。響きと造形の両面で、セガーラの丁寧な仕事ぶりが感じられます。
この他にも、入門向けの楽器セットや分数ヴァイオリンなども揃っています。
「とりあえず音だけでも聴いてみたい」方、大歓迎です。
これからの投稿について
ストラディ金沢ではこれからも、
・楽器のこと
・お客様との小さなエピソード
・職人のこだわり
・音と付き合う日々のヒント
…そんなことを、音楽が好きな方すべてに向けて、ゆるやかに書いていこうと思っています。
気負わず、でも丁寧に。
どうぞ、またよろしくお願いいたします。
♬ おわりに:音がそばにある暮らしを
楽器は、音楽の道具でありながら、暮らしの中にある存在でもあります。
「よく鳴る」ことも大切ですが、「気持ちよく付き合える」ことも同じくらい大事。 そんな“楽器と音楽の間”をこれからもお伝えできたら、と思っています。
ではまた、次回のブログで。