備考
Charles Louis Bazin(1881-1953、チャールズ・ルイ・バザン)
1881年、ミルクール生まれ。Charles Nicolas Bazin Ⅱの三男です。(長男Gustave Bazinは弦楽器製作者、次男Emile Joseph Bazinは弓製作者になりました)
12歳の頃より、父親から弓製作を学びBazin工房で働き始めました。1907年、26歳で父親の工房を継承しました。1915年頃までに、工房移転や、多数の職人を雇っての規模拡大などを行いましたが、第一次世界大戦で招集されて製作活動の中断を余儀なくされました。
1918年の復員し、製作活動を再開しました。1921年頃には、新たに大勢の職人を雇い、さらに大量の注文に応じるようになりました。しかし、ミルクールの弦楽器産業の衰退傾向と並行して、1936年頃には工房の職人が4人にまで減ってしまいました。1951年、71歳で引退し、1953年11月に亡くなりました。
彼は父親同様、大勢の弟子を育てたことで高く評価されています。しかし、彼自身の作品は父親ほどの評価はうけていないようです。なお、彼には息子が二人いましたが、長男Rane Bazinは弦楽器製作者、次男Charles Alfred BazinはBazin工房で修行し弓製作者になりました。