備考
日本では菊田浩氏の師匠としても知られるNicola Lazzari氏の柔らかで艶やかな美しいニスと、温かみと深みのある音色を持つ
現代クレモナヴァイオリン界が誇る最高の一本です。
今回の楽器は近年の充実ぶりがさらに深まった、
これまでと一味違った趣も感じるヴァイオリンです。
Nicola Lazzari(1961-、ニコラ・ラザーリ)
Nicola Lazzari氏は1961年11月22日、デセンツァーノ・デル・ガルダ(Desenzano del Garda、イタリア北部ロンバルディア州ブレシア-Brescia県のガルダ湖南岸に面する町)で生まれました。
1979年、Giobatta Morassi(1934-、、ジオ・バッタ・モラッシ)氏に師事したクレモナの国際弦楽器製作学校を卒業しました。学校を終えた彼は巨匠Giobatta Morassi氏の工房で職業経験を積み始め、そこに1990年まで10年間いました。その後、彼は自身の工房を開くために、ベルトラミ(Beltrami)を経てクレモナで6年間働きました。その間、その町の弦楽器製作者仲間達と接触し、自身の仕事を彼らと比較し続けました。現在、彼はクレモナ県のカザルブッターノ(Casalbuttano)にある自身の工房で働いています。
彼はバイオリン、ビオラおよびチェロの製作でストラディバリウスから大きな着想を得ています。とりわけビオラでは少数の"Landolfi 1761"※モデルも製作しています。また、クレモナ国際弦楽器製作者学校の、工房向けの実践的技術を扱う特別コースで教えています。イタリア弦楽器製作者協会ならびに弦楽器・弓製作者協会の会員です。
彼は国内ならびに国際的な展示会に何度も参加し、多くの賞を得ました。
1981年、第6回ヴィエニアフスキー国際コンクール(the 6th WIENIAWSKI INTERNATIONAL COMPETITION AT POZNAN)で、最優秀ニスで銀メダルならびに最年少入賞者クリスタルカップを受賞。
1982年、第3回クレモナ・トリエンナーレ(the 3rd CREMONA INTERNATIONAL TRIENNAL)で、バイオリンとビオラで入賞。
1985年、第4回クレモナ・トリエンナーレで、ビオラで第1位。
1986年、第7回ヴィエニアフスキー国際コンクールで、バイオリンで入賞。バイオリン製作部門で最高得点を得ました。
Nicola Lazzari氏はクレモナを背負って立つ代表的な製作者の一人として、非常に高く評価されています。