備考
1898年生。
プラハで学び、1925年にトゥルノフで工房を開き製作者として活躍する。
モデルは基本的に、ストラド、ガルネリで、その質や出来がほぼ完璧と高い評価を受けていた。
Frantisek Xaver Drozen(1898-1972)
1898年、プラハで生まれました。プラハのVavraならびにLantner工房で学びました。1925年、ツルノフ(Turnov、チェコ・ボヘア地方の都市)で独立。1932年のパリ展覧会で金賞を受賞するなど、非常に高く評価された製作者です。
彼は20世紀最高の製作者の一人で、彼の工房は700本以上のバイオリン、ビオラ、チェロを製作しました。その楽器はプラハ国立劇場管弦楽団に採用されるなど、チェコ国内ならびに海外の一流奏者達から高く評価されました。かのオイストラフも彼の楽器を所有していました。
彼はストラディバリならびにガルネリのモデルで、スクロール周辺やf字孔の正確なコピー等、ほとんど完璧な作品を作りました。山吹色や黄赤色のニスが、木材の素晴らしさを際立たせています。