備考
証明書 : RAFFIN
Victor Francois Fetique本人のオリジナル、1925年の作品です。状態は完璧。良い材料を使用しており、バランスが良く非常に弾きやすい弓です。コシは強めです。重量は78gで少し軽め。
名弓の1本だと思います。お問合せはお早めに。
Victor Francois Fetique(ヴィクトル・フランソワ・フェティーク、1872-1933)
Victor Francois Fetiqueは、1872年にミルクールで生まれました。
なお、弟Jules Fetique(ジュール・フェティーク、1875-1951) も優れた弓製作者でした。息子Marcel Gaston Fetique(1899-1977)も父の指導を受け弓製作者になりました。
Victor Francois Fetiqueは、父Charles Claude Fetique(1853-1911) ならびにHusson一族の工房で修行し、Charles Nicolas BazinⅡ(1847-1915)の工房で研鑽を積みました。 1901年、Bazin工房での修行を終え、パリに出てCARESSA&FRANCAIS工房で12年間働きました。1913年、41歳の時にパリで独立しました。独立後まもなく、高い評価を得て成功。注文数が彼一人ではこなしきれなくなったため、弟をはじめ、ミルクールの中心的な製作者に委託生産をしてもらったこともあるようです。1933年、60歳で亡くなりました。
彼は若くして卓越した才能を発揮し、Bazin工房での研鑽を経て一級の弓製作者になりました。フランスの優秀な職人に贈られる「Unedes meilleurs ouvriers de France」も受賞しています。一方、フランス弓の伝統を引き継ぐ優秀な弟子を多く育てました。彼の作品は非常に高く評価されていますが、本人(ならびに愛弟子)作、工房作、委託生産品(ミルクール製を彼が仕上げたもの)の3種類があるとされています。本人作はもちろんですが、息子や甥Andre Georges Richaume(アンドレ・リショーム、1905-1966)と共同で製作したものも高く評価されています。