備考
弦長 : 103.5mm
POLLMANN
"POLLMANN"(ペルマン)は、1888年に一族によって創業され、現在も続く有名なベースメーカーです。ミッテンバルト近くの町を拠点に製作しています。現在は6人の職人を雇い、年間で約20本のベースを製作しています。200年以上熟成されたものも含め多くの材料を保有し、厳選された良い材料をを使用したハンドメイド楽器を作り続けています。ペルマン工房の伝統的な美しい装飾も健在です。
Hermann Alexander Pollmann(1864-1937、ヘルマン・アレクサンダー・ペルマン)
創業者はHermann Alexander Pollmann氏です。1888年、ミッテンバルト近くにある町ジーベンブルン=Siebenbrunnで開業し、ベース製作に専念しました。
Erich Max Pollmann(1897-1963、エリッヒ・マックス・ペルマン)
Hermann Alexander Pollmann氏の息子Erich Max Pollmann氏は工房で成長し、1911年には父と働き始めました。1920年、Erich Max Pollmann氏は、弦楽器製作をしていた義父August Ernst Voigt氏の家(Adorf Vogtland近くのユーゲルスブルグ=Jugelsburgにありました)に自身の工房を開くことを決めました。
彼は1940年頃までにミッテンバルトに戻り、1944年にマイスターの称号を得ました。彼は卓越した製作者として有名でした。彼が製作したベースは、オーケストラ用の大きく響く音色で名声を博しました。楽器の表と裏板などに優れた装飾も始めました。
Gunter Krahmer Pollmann(1938-、ギュンター・クラーマー・ペルマン)
Gunter Krahmer Pollmann氏は1938年に生まれ、ペルマン工房の三代目です。彼はErich Max Pollmann氏の甥で、August Ernst Voigt氏の孫です。彼は叔父を手本とし1952年から1859年まで働きました。1959年にマイスターの称号を得た後、当時の東ドイツを離れ、ババリア・アルプス(Bavarian Alps)にあるミッテンバルトに移り、現在もそこで生活しています。
Michael Pollmann(ミヒャエル・ペルマン)
Ralph Pollmann(ラルフ・ペルマン)
ペルマン工房の四代目は、Gunter Krahmer Pollmann氏の息子二人である、Michael Pollmann氏とRalph Pollmann氏にあたります。彼らも父の工房で働きながら成長しました。
マイスターの称号を取得後、Michael Pollmann氏は自身の工房を開き、Ralph Pollmann氏は父親の工房に残りました。兄弟は協力しながら制作活動を続けています。ペルマン工房の伝統を継承しながら、新しい手法も取り入れています。彼らの次世代も工房に入り、働いています。
日・場所: 2012年3月7日 サンハート(ホール)
杉本 正氏の感想
「大学を卒業して自分の楽器を捜していたとき、100万円台の手頃なオールドをたくさん見ましたが、結局中古のペルマンに落ち着きました。
大学の楽器もペルマンだったし、どのオケにエキストラに行っても、どこのスタジオのレンタルも必ずペルマンは置いてあるという、定番の安心感がありました。
音もまさに定番で、ピラストロを張ればクラシックの、スピロコアを張ればジャズの王道サウンドです。
60年代のペルマンは払い下げの中古を時々見ますが、これは歴代個人所有なので大変状態が良く、とても安定して鳴ります。
バイオリンシェイプというのもレアで、側板の飾り縁も美しいです。
ボディーはやや小振りで、ネックも細めなのでとても扱いやすく、
女性にもお勧めできます。」